資本主義社会では物の値段は需要と供給のバランスで決まります。
需要が多ければ価格は上がるし
供給が多ければ価格は下がります
このシステムはよくできています
より必要なものを作れば高く売れるし、必要でないものを作れば安くでしか売れないからです
しかしこのシステムが万能なわけではありません
どんな時に機能しなくなるかというと
極端に需要と供給のバランスが崩れた時です
例えば野菜などができすぎて供給が過剰になった時、出荷されない野菜が畑で潰されている光景を見ることがありますね
過剰に生産された野菜は輸送コストすら払えないほどに価格が下がってしまいます
なぜこれほどまでに価格は下がるのでしょうか
それは人が消費する野菜の量は決まっているからです
だから生産者はどの野菜がどの程度生産されるのかを注意深く観察しなければなりません
ただし過剰にモノがあることは悪いわけではありません
常に必要な数しかモノがなければアクシデントに対応できないからです
例えば台風で作物がダメになった
海流が変わって魚が獲れなくなった
などです
こんな時、余分ににモノがなければ
あっというまに餓死者が出てしまいます
だから余分にモノがあることは悪いことではないのです
では本題の
「なぜ最低賃金は決められているのか」です
作物を労働力と考えれば分かりやすいでしょう
世の中の人全員がしゃかりきになって働いているわけではありません
スポーツしている人、趣味に没頭している人、ゴロゴロしている人…
つまり労働力は余分にあるということです
余分にあるということはどうなるのか?
野菜の場合は輸送コストすら出ないくらいに買い叩かれましたね
つまり労働力は過剰にあるがゆえに買い叩かれるというわけです
それは出荷できなくて畑で潰される野菜の如く、健康で文化的な生活ができないほどに価格破壊が起こります
それでは困ってしまいますよね
それで最低賃金法があるというわけです
ただし最低賃金で健康で文化的な生活ができるのかというと…
おまけ
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